昔は、限られた業界でのみ効果を最大限に発揮していたと言われるRPAですが、近年では以前とは比べ物にならないほどの広い範囲の業界に導入され、活用されているそうです。保険や金融といったRPAの先駆けとも言える業界では、様々な諸手続きの書類などをデータ化したり、証票などの照会や情報の確認といった業務をRPAによって自動化してい流のはご存知でしょう。申込書一つ作成し、データの処理を行うだけでも、その数は相当数であり、従来のように人の手で一つ一つの作業を行うには膨大な人件費と時間を費やさなければならなかったでしょう。しかし、こう言った作業のほとんどをロボットに任せることにより、人が行うよりも早く、かつ正確に業務を遂行できるようになったようです。この成功を元に、ほかの業務への活用が随時なされてきたのではないでしょうか。そして、上記2つの業界以外でも、小売業界などに活用されるようになったと考えられるでしょう。小売業界でのRPA導入は、取扱っている商品データをRPAを用い、その企業のホームページなどから自動的に情報収集し、自社サイトや、会社内の基幹情報を更新、また、ネットを通して販売する際の受注処理といったものを全て自動化するといった形で行われているようです。さらに、サービス中心といった業界でもその活用範囲は広がっており、対顧客は従来通り人が行いますが、その勤務数や時間といった管理の一連を自動化することにより、人的作業の効率化が可能となっているようです。今後は、医療や医薬品といった、今まで想像もできなかったような業界での活用が期待されており、書類作成や計算はもちろん、画像を元にした診断などの段階を判別するといったことをRPAで自動化する試みが行われているようです。